がんばるブラザーズ

中学生と小学生の家庭学習やサッカーの記録。

子供の話を聞くためだけの時間をつくる

長男は、授業中に問題の答えを答えることについてはあまり抵抗がない人。だけど、自分の意見や感想をみんなの前で話すことが苦手。

次男は、やろうと思えばできないことはないけれど、できるだけ人前で話すのはさけたい人。自己紹介が一番苦手らしい。

大勢の人の前で話すのは苦手だけれど、家の中では2人ともわりとよく喋るほうだと思う。だけど、やっぱり意見を求められると言葉につまる節があるなぁと感じていた。特に長男は「◯◯してもいい?」「◯◯はどうしたらいいと思う?」が口癖のような子だった。

まわりからは「小さいころ我慢させすぎたのよ」「厳しすぎるのよ」と言われたし、自分でもそう思う。でもそんなこといったって時間は戻せない。反省して今できることをやるしかないから、いろいろ考えた結果、「◯◯してもいい?」と聞かれたら「あなたはどう思うの?」と聞き返すことにした。コツコツつづけてきたおかげで、最近はそういう質問がずいぶん減った。つい口癖で「◯◯してもいい?」と言ってしまうことはあっても、「あ、◯◯するね!」と言い直すようになった。

長男の場合、まったく自分の意見がないとか考えがないというのではなく、それを表出することにためらいがあるという感じがある。自分の意見ばかりを相手に押し付けるのはやめたほうがいいけれど、意見を言えないというのもちょっとなぁ。できれば人の話も聞けて、自分の意見も言える人になってほしいなと。

そういえば、まえにもそんなことを考えて買った本があったなぁって本棚を眺めていたら、見つけた。

親と子の「伝える技術」

ぱらぱらとめくってるうちに面白くなっちゃって、最後までバーっと読んでしまった。それで気づいたのが、「わたしこそ子供の話をちゃんと聞けていない」ってことだった。

もちろん会話はしてる。話しかけられたら答えもする。でも、手を止めて、目を見て、話している子供にだけ集中して、余計な口を挟まず、最後まで話を聞く時間って、1日のなかで1分もないんじゃないかって。

子供に「人の話が聞けて自分の意見も言える人になってほしい」と思う以前に、わたしが聞けてないし、意見(≠小言)を言えてないと思った。

その日から、本のなかでもオススメされていた「夕食前に1分間スピーチ合戦」をやることにした。やり方はとっても簡単。

  • キッチンタイマーを準備する
  • 今日あったこと、それについて感じたこと・思ったことを話す
  • 1分を過ぎても足りなくてもOK!
  • 聞いていた人は1つだけ質問をする
  • 話した人は質問に答える

全部でだいたい5分程度で終わる。

最初は「えーーー学校でやってるからいいよ!」と言っていた子供たちも、いざはじめてみるとなんだかとっても嬉しそうでいい表情をしてる。「あ、ヒゲが濃いくなってる」とか「前髪のびてきたな」「笑うと歯抜けのところがかわいいな」とか、いつも以上にいろんなことがみえてくる。

何か特別な話をするわけでもなく、今日あった他愛もないことを話すだけなんだけれど、1分間スピーチ合戦を終えたあとって何だかよくわからない充実感がある。

 1分間スピーチ合戦は、話し手が主導権を持ったまま、終わります。「話す」「質問」「答える」なので、子どもからすると「自分が言い切って終わる」快感があります。
 いつもはそうは、いきません。話していても、親にちゃんと聴いてもらえないだけでなく、自分が質問に答えても、また必ず反論や注意や小言が返ってきて、会話は必ず親の言葉で終わります。ある種、屈辱的なことです。
 しかし、質問に対して自分の答えを言い切って終われる経験をすることで、子どもたちは、会話に積極的になれます。だから、会話が増えるのです。

その理由ってこういうことかもしれない。何かをしながらではなく、自分の話だけに集中して聞いてもらえるってすごくうれしい。すごく心が満たされる。

たった1分程度の短い時間だけれど、毎日続ければたくさんの時間になる。そうしたら、日常の会話のなかでも「あ、ここは手を止めて話を聞こう」「最後は言い切らせて終わろう」って思える機会が増えていくかもしれない。

こういう気づきは定期的に訪れて、しばらく続けているうちに慢心して忘れ去っていくことが多い。今回もそうかもしれないけれど、今の気持ちを忘れないでおこうと思って書いてみた。

今日はこの辺でおしまい。