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がんばる小学生

サッカー少年の家庭学習と本の記録

長男が選んだNo. 1教材は「たったこれだけプリント」だった

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先日、あまり授業の話をしてくれない長男が、めずらしく自分からその日の授業について話してくれた。社会の授業の最後に、「太平洋ベルト地帯の代表的な工業地帯を言える人〜?」と聞かれ、全部答えられたのが自分だけだったという話だった。

 

わたし「へえ!すごいね!授業をよく聞いて覚えてたのがあなただけだったんだね」

長男「ううん、まだ授業でやってないところ。たったこれだけプリントで何度もやっていたから覚えてた」

わたし「へえ〜!そうなんだ。たったこれだけプリントやっててよかったね!」

長男「結構役に立つことが多いよ。たったこれだけプリントが一番役に立ってる」

わたし「あなたのNo. 1はたったこれだけプリントなんだ?」

長男「そう。わりとダントツかも」

 

長男の話によると、授業で役立ったのはこのときが初めてではないそうだ。子供たちは、夏休み以降、たったこれだけプリントを何度も何度も繰り返し取り組んできた。わたしは長男の話を聞いて、その成果がじわじわと出てきているのかもしれないと思った。

 

たったこれだけプリントとは? 

陰山メソッド「3年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

 

陰山メソッド「5年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

たったこれだけプリントは、陰山英男先生が手がけられた教材のひとつ。各学年ごとに1冊ずつのラインナップだ。それぞれの表紙を見てもらうと分かると思うけれど、

 

「3年生で勉強することたった80ページだけでいいんですか?」

「5年生で勉強することたった96ページだけでいいんですか?」

 

「いいんです!」

 

とセンセーショナルなことが書いてある。実物をみると、たったこれだけプリントは教科書よりもずっと薄い。4教科の勉強が「本当にたったこれだけでいいの?」と思わず言いたくなるような薄さ!

 

表紙を開くと左側には目次、右側にはたったこれだけプリントの特徴と使い方がまとめてあり、さらにその学年の学習ポイントを教科別にまとめたページへと続く。この教科別の学習ポイントっていうのがすごくいい。その学年でポイントとなる単元がわかるし、どんなところでつまずきやすいかという指標にもなる。

 

中身はこんな感じ。

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ほとんどの教科*1は、見開きで1単元という構成になっていて、左側が解説ページ、右側が練習問題ページとなっている。解説ページを音読して、内容を覚えていれば、右側の練習問題は必ず解けるようになっている。

 

実際の雰囲気は特集サイトでもみることができる。ちなみに、そこで紹介されているのは右側の練習問題の方。

 

▽小3向けのたったこれだけプリント特集サイト(他の学年ももちろんあります)

 

集中力を育てるトレーニング

かねがね私は「努力と根性で勉強しても、うまくいくはずがない。むしろ『たったこれだけ』と課題を的確に絞り、少ない努力で最大の成果を達成させることが、子どもを勉強好きにする最良の方法である」と言ってきました。勉強とは集中力を育むトレーニングです。その教育理論を具体化したのが「たったこれだけプリント」です。

 

徹底反復で学力を伸ばす 小学館がおくる「陰山英男先生のプリント」|小学館

 

次男は「自分ができることをどんどんやりたい」という思いが強い。逆にわからない問題が出てくると途端に機嫌が悪くなり、一気にやる気がうせてしまう。そういうときは「怒らないでよく考えてごらん」と声をかけたりもしたけれど、全く効果がなく、ダラダラと時間だけが過ぎていくことが多かった。

 

あるとき、イライラしているわたしを見かねて夫が助け舟を出してくれたことがあった。

 

夫「何がわからない?」

次男「やり方がわからない」

夫「この問題のやり方がわからないってことか」

次男「そう、だからやり方を教えてほしい」

 

 

これはね、と夫がやり方を教えると、次男はパッと顔を輝かせて、夢中になって問題に取り組むようになった。正直、そのときはいとも簡単に解決させた夫にジェラシーを感じて、素直に「すごいね!」と言えなかったけれど、今なら言える。夫のやり方はすばらしかった。

 

「もう一つ大きな間違いがあります。子どもが分からない問題にぶつかったときに、『すぐに答えを教えると自分で考えない子どもになる』という誤解です。誰が、全く解き方の分からない問題を前にしてやる気になりますか? こまごまと解説やヒントを与えられるよりも、子どもは思うものです。『やり方を教えて』と。教えてしまっていいんです。小学生の学習では、基本で特につまずきやすいところは決まっています。分からない土台の上に、いくら学習を積み上げていっても効果はありません。大人は難しい問題が解けると『よく頑張ったね』と褒めますが、次に似たような問題が出てきてもその状況では解けません。解き方を教わって問題を解き、また次に同じ問題を解く。3回も繰り返せばさっと解けるようになります。こうして『さっと解ける』ようになって、初めて『できるようになった』と言うのです」

 

日経Bizアカデミー | 注目の中高一貫校通信:子どもを勉強嫌いにさせない家庭学習法 短時間でも集中する習慣が大事

 

わたしはどちらかというと「自分で努力して苦しい思いをして答えを手に入れる」のがいい勉強だと思っていた。でも、夫は「やり方が分かればできるんだったら、やり方を教えてあげたらいい。それで答えがわかるならそれでいい。できるようになることが大事」という考えだった。まさに陰山先生と同じ!

 

やり方がわかる→おれはできる→できるから楽しい、という状態になると、次男は張り切って集中しはじめる。何も言わなくても「何分でできた!」と言いにくるし、「もっとやる!」と言ってどんどん取り組む。

 

たったこれだけプリントの1単元は、集中すれば10分くらいで終わってしまう。あまりにもさっさと終わると、「たったこれだけでいいんだろうか」という気持ちにもなるけれど、集中して取り組めた結果と捉えれば、これで十分なんだなと思う。

 

予習・復習にぴったり

たったこれだけプリントのいいところはもっとある。特にいいなと思うのは、1年分の予習・復習ができるところだ。

 

実は以前から使っている陰山先生の教材がある。

陰山メソッド 徹底反復「計算プリント」: 小学校1~6年 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド 徹底反復「計算プリント」: 小学校1~6年 (コミュニケーションMOOK)

 
陰山メソッド「徹底反復 算数プリント」小学校1~6年 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド「徹底反復 算数プリント」小学校1~6年 (コミュニケーションMOOK)

 
陰山メソッド「徹底反復 漢字プリント」小学校1~6年 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド「徹底反復 漢字プリント」小学校1~6年 (コミュニケーションMOOK)

 

実際にもっているのはもっと古い。このほかにも、社会や理科のプリントがある。これら「徹底反復シリーズ」の特徴は、6年間で学ぶ漢字や算数、計算などの重要ポイントが1冊にまとめられているということ。ただ、徹底反復シリーズのコンセプトや内容はよかったものの、各学年の各単元を探し出すのが面倒というようなデメリットもあって、少々使いづらいなと思っていた。

 

その使いづらさを解消してくれたのが、たったこれだけプリントだった。たったこれだけプリントは、その徹底反復シリーズをもとに、各学年で習う内容に再構成されたものだ。 1年間で習う各単元の重要ポイントがまとめられているので、予習復習もしやすいし、授業にも役立っている様子。例えば予習に使った場合、先生の話をポイントをおさえながら聞くことができて、授業が楽しく感じるらしい。特に、長男は「知っていることが授業で出てくるとうれしい!」んだそう。長男にとって、たったこれだけプリントは予習の楽しさを教えてくれた1冊のようだ。

 

まとめ

実は、以前こんな記事を書いた。

 

このときは、こんな風に考えていたけれど、今はちょっと違う。例えばこのときに、子供たちが簡単にできる内容のプリントだけおいておけば、彼らはズルをせずに取り組んだはず。「たったこれだけプリント」なら、1単元と決めればよかったのだと思う。あくまでも短時間で集中して終わらせることができるようなものや量にして、あとは自由に本を読んだり、テレビを見たり、好きに過ごしていいと言えばよかったのだと思う。

 

それに、学校で習っていないことに取り組むときには、すぐに質問できる人がそばにいた方がよかったのだ。わからないときに、わからないことがすぐに解決しないことほど、子供のやる気を削ぐものはないから。

 

「たったこれだけプリント」が合わなかったのではなく、わたしのやり方が間違っていた。長男にとってのNo. 1教材が「たったこれだけプリント」だったということが、何よりの証拠だ。

 

今回この記事を書くにあたって、もう一度じっくり「たったこれだけプリント」を読んでみて感じたことがある。それは、陰山先生のメッセージを受け取るわたしがずいぶん変わったんだなということだ。努力しない方を選ぶのは勇気がいる。頭では分かっていても、たくさん努力した方が立派にみえる。でも、努力は工夫次第で少なくできるし、少ない努力で大きな効果が得られることもあると思えるようになった。

 

血のにじむような努力をしてきた自分の経験だけがすべてではない。頭のかたいわたしがそう思えるようになったのも、大きな成長だなと思う。

 

 

陰山メソッド「1年生の国語・算数 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド「1年生の国語・算数 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

 

 

陰山メソッド「2年生の国語・算数 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド「2年生の国語・算数 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

 

 

陰山メソッド「3年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド「3年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

 

 

陰山メソッド「4年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド「4年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

 

 

陰山メソッド「5年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド「5年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

 

 

陰山メソッド「6年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

陰山メソッド「6年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションMOOK)

 

 

 

ということで、今日はこのへんでおしまい。

*1:国語だけちょっと違う